小夜曲~本と日々の暮らし

私に・・・あったこと、思ったこと、これからのこと。

5 東城百合子「自然療法」& 打越さん

私が持っているのは1990年 第420版と、平成16年 810版のもの。
1978年(昭和53年)が初版だから、日本の中でも傑出のロングセラー。


椎間板ヘルニアの治療のため、佐賀県に行ったのが1992年。
治療は、2種類の漢方薬と、
朝日と夕日を見ながらソワイショーを30分、
あとは寝ているだけ。
打越さんという女性がある日、枇杷の葉を持って病室に来られた。
椎間板ヘルニアを完治された方だった。
1か月入院し、たいして良くならないまま退院の前日、
「明日、東城百合子先生が佐賀に来られるのよ。いかない?」
退院を1日伸ばしてもらい、外出した。
『あなたと健康』の講習会だった。
「何か質問なりませんか?」
「あなたと遠くから来たんだから質問しなさいよ」打越さんが私の手を上げさせた。
「はい、どうぞ、前に」
一番後ろの席から前に出た。
質問は何も考えていなかった。
東城先生がじっとわたしを見つめた。
「あの・・わたし・・佐賀県立病院に入院していて、明日退院なんですが、椎間板ヘルニアが治っていなくて、このまま帰って、舞台出来るか・・・不安で(涙があふれた)・・・」
「あなたのこわばった心を直しなさい! ”ねばならぬ”という心のこわばりが骨のこわばりになり、あなた甘いものが好きでしょ、甘いものが骨のカルシウムを取り、そうなったんです。」
ぱし、っと私の傲慢さを指摘された。
「その心のこわばりが無くなったら、本当の俳優になれるでしょう」



気功で椎間板ヘルニアは完治した。
東城先生は息子さんと舞台を見に来てくださった。
作品は、出て行った父が帰ってくる、という家族物語だった。


打越さんとは今も仲良し。
佐賀公演には必ず来てくださり、
虹の松原で砂療法も教えていただき、
ロシア公演ツアもご夫妻で参加してくださり、
本当にありがたい出会いである。

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