256マシュー・リップマン「子どものための哲学授業」&美和ちゃんが「あ、い、う・・」と言った!
子どもは肉体はちいさくても、魂は、成熟している。
子ども扱いはしない。
一人の人間として、尊敬する。
私はそう思っています。
★晴れ
朝の公園で「さわやかですね~」とあいさつする女(ひと)がいた。
本当にさわやかな朝だった。
自分が感じたことを、言葉にして、だれかに言う。
言われた人も、「そうですね」と相槌を打ち、こころがさわやかを感じる。
・・・とてもいい連鎖だ。一日の始まりはこうこなくっちゃ。
ラジオ体操ではみんなあいさつします。楽しいです。
朝ごはんを食べて、娘のところへ。
太一がサッカー。かずくんもついていった。
美和ちゃんと二人で、ピアノを弾いたり、本を読んだり、一緒に遊ぶ。
ランチを食べているとき、みんなが帰ってきた。
美和ちゃんが「あ、い、う・・・」と言っている!
私は台所から飛んで行って、「美和ちゃん、そうだよ!あ、い、う」とやったが、
美和ちゃんはもういわない。
娘と、確かに言ったよね!と確認しあった。
ダウン症の子は、筋肉が弱く、舌や唇の筋肉も弱いので、しゃべることが困難なのだ。
噛むということ、上唇を使うこと、もぐもぐすること、舌を動かすこと、
唇と口と食事の訓練を毎日続けた。
そして、私は、「あいうえお」となんどもなんども教えつづけた。
兄たちは私の口を見ることはなかったが、美和ちゃんは、私の口を
じっと見る子だった。
「この子はとても賢い。きっとしゃべることができる子になる」と確信していた。
どんなに時間がかかろうと、美和ちゃんが言葉を獲得するまで、一緒に訓練する、
と決めていた。
そして、今日、ついに、2才3か月にして、あ、い、う、とはっきりしゃべったのだ。
太一は4歳までしゃべらなかったもんね・・・
この前から、「あむ」とスプーンで食べる時言うし、「はい」という言葉も聞いた。
今日は、トイレの前に行き、指をさした。ウンチを教えたのだ。
すごいよ、美和ちゃん、えらいよ。
トイレ訓練はとても大事と思い、太一もかずくんも生後数か月からトイレを使って
いる。
「おむつが濡れて気持ち悪いという感覚も大事です」という専門家もいるけど、
私は反対! わざわざおむつを替えずに、気持ち悪い状態を体験させることはない。
気持ちのいい状態で毎日いると、気持ち悪い感覚できっと泣く。
美和ちゃんも、生後9か月で退院して、すぐにトイレ訓練を始めた。
ちゃんとするようになった。
しかし、退院からわずか5か月で、白血病発症し、また入院することになった時、
「せっかくトイレできたのにな」と美和ちゃんがかわいそうになった。
こんな幼い子がトイレでできることを知らない人が多い、医療人でも。
美和ちゃんの白血病は、1年とも2年ともいわれたが、奇跡的に半年で退院でき、
1才10か月からはトイレ使っています。
生を受けたその日から、人間として、プライドを持って生きていきたいし、
その人のプライドを尊重したい。
我が家の紅葉と百日紅。
道端の菖蒲がきれいです