小夜曲~本と日々の暮らし

私に・・・あったこと、思ったこと、これからのこと。

142 中村哲「医者 井戸を掘る」& 明けましておめでとうございます

中村哲先生で新年を迎えたいと思います。
すごい人生。
2019年に命を狙われ、車が銃撃にあい亡くなられた。
福岡での葬儀の時、ご長男は、銃撃になって亡くなられた4人の人たちのことをお悔やみし、ご家族への哀悼の意を表された。
中村先生を狙った犯行に、巻き込まれて亡くなられたことへの詫びだった。
「父がここにいたら、きっとそう言うと思います」
無の人だった。
勇の人だった。
未来の人だった。
病気や怪我の治療に水がいる→水がない→では、井戸を掘ろう(600か所)→まだ足りない。しかも干ばつ→用水路を作り、川から水を引こう。誰一人完成するとは思わない無謀な計画。しかし、一人未来を見つめた。「川の水はふんだんにあるじゃないか」


この本は、井戸を掘ったいきさつを書いたものだ。
このあとも、つぎつぎと難題がふりかかり、それをプラスに変えて、アフガニスタンの乾いた土地が豊かな緑になっていくのを私たちは目撃する!
そして、100年に一度といわれた2010年の大洪水で、用水路が跡形もなくなった。
ふつうは、ここであきらめる。しかし・・・
中村先生は、帰国し、故郷の山田堰を3日間見つめ、今後絶対に流されない用水路を、もういちどアフガニスタンに作っていくのだ。
何という人!
なんという人生!
尊敬します!

★あけましておめでとうございます。
 みなさまにとりまして希望の扉を開く今年1年となりますよう
 祈ります。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

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