小夜曲~本と日々の暮らし

私に・・・あったこと、思ったこと、これからのこと。

133 ヴェルマ・ウォーリス「ふたりの老女」& あられちゃんと由美子さん

最後、泣きました。
感情は不思議。
泣こうと思ったわけではなく、あふれてくるのです。
感謝と謙虚、自分の分を知る老人になることは、とても難しいことなのかもしれません。
すこしずつ、「老いること」を学んでいきたいと思います。

★きらきらの朝、冬至を過ぎたので、夏至に向かって、
 まただんだん日が長くなっていきますね。


 久しぶりにあられちゃんから電話あり。
 相原さんからもお便りをいただき、
 娘の体験していることへの共感が寄せられ、ありがたい限り。
 わが娘ながら、よくやっていると思う。
 体験しながら、人は成長していくのね・・・


 あられちゃんは、
 由美子さんの友だちで、由美子さんのアパートで出会った。
 由美子さんとは、能の先生が一緒だった。
 その後、結婚されて、新婚さんのアパートでご馳走になった。
 24歳と、とても若いのに、その丁寧な暮らしに感服した。
 しばらくして、ご主人の関係で若夫婦はNYに引っ越した。


 次の連絡は、上智大学でのミサだった。彼女は遺髪になって帰ってきた。
 教会での友人葬だった。由美子さんの思い出を語る友人たちのことばが心に沁みた。


 由美子さんが難病を患っていたことは知らなかった。
 親からは結婚を反対された。
 しかし、彼女と彼は、結婚を貫いた。幸せで充実した生活を二人は送った。


 由美子さんのお父さんがNYにお墓参りに行かれることを知った私は、
 お父さんのそばにいて差し上げたいと思い、同行した。
 彼女は、NY郊外のきれいな丘の墓地に眠っていた。


 一人暮らしを耐えた彼は、その後不思議な縁あって再婚し、
 娘に恵まれ、日本で幸せな家庭を築いている。
 あられちゃんと私が会うと、由美子さんが蘇る。
 あられちゃん、由美子さんと出会えたこと、感謝だね。

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